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医学的に万事尽くしても、どうして...

アメリカでは、以前は新生児は母親から引き離していました。
それが近年は母子の接触をきわめて重視するようになりました。
それは幼児の正常な発達のためには、大量の身体接触が不可欠であることが医学界でわかってきたからです。
そのきっかけとなったのは次のようなことでした(ちょっと長くなりますが、すぐれた入門書であるマジョリー、F・ヴアーガスの「非言語コミュニケーション」(新潮選書)からそのまま引用させてもらいましょう)。
1920年頃までは、設備の整った衛生的な孤児院で食事を十分与えられても、種患零歳児の死亡率は、実に100パーセントに近かった。
この死亡原因は説明がつかぬままに、ギリシャ語の「消耗衰弱する」という意味の言葉から「衰弱症(アラズムス)」と呼ばれた。
そしてボストンのフリッツ・タルボット博士が、ドイツの小児科病院を訪れ、そこで-人の肥ったおばあさんが、赤ちゃんを自分の腰に乗せるようにして運んでいるのを目撃するまでは、この状態は改善に向かわなかったのである。
博士が「あのおばあさんは何者ですか」と尋ねると、院長のアルツール・シュロスマン博士はこう答えたのだ。
「ああ、あれはアンナばあちゃんですよ。
医学的に万事尽くしても、どうしてもおもわしくない時には、赤ちゃんをアンナに預けるのです。
そうするとかならず快くなるのです」と。
1920年代の終わり頃までに、アメリカのいくつかの病院の小児科では、入院中の乳幼児のため「母親看護制度」を導入した。
入院児たちは母親による授乳の必要の有無に関わらず、一日に数時間は母親の待機している部屋に連れてこられた。
J・ブレンネン博士は、かつて権患収容児の死亡率が100パーセントに近かった孤児院に勤めたことのある医師だが、自分の病院では、赤ちゃんはすべて一日に数回は抱き上げ、抱いたままであちこち動きまわり、そして授乳しなければならないと宣言した。
ニューヨークのベルビュー病院では、1930年代半ばに小児科病棟に母親看護制度を導入して以来、55パーセントだった乳幼児死亡率が10パーセント以下にまで下がったのである。
「衰弱症」の治療法はほかならぬTLC(やさしい、愛情のこもった世話tender loving care)だったのだ。



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