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自分の誇り高いイメージに固執する...

看護学生が報告したある症例を紹介しつつ、それを「自己概念」という考え方から考察してみることにしましょう。
患者は高齢の男性。
脳内血腫のために頭痛・眩暈があり、脳血管性痴呆の症状あり。
日常生活動作(ADL)の自立と拡大のために、リハビリテーションを始めました。
しかしリハビリを嫌がり、リハビリ運動の最中に看護学生の「どんなスポーツを昔やっていたのですか」という質問に急に怒りだし、リハビリを拒否するようになってしまいました。
実は患者は、元大学病院の外科の教授をしていました。
こう聞いただけでおそらく皆さんには患者がかつてどのような人であったか想像ができるでしょう。
元来「おれが手術で治してやる」という意識の強い外科医です。
しかも医学部の教授です。
かなり攻撃的で自尊心が強い人間像が浮かんできます。
しかし憶測は禁物です。
では患者はなぜリハビリを嫌い、学生の何気ない一言に怒ったのでしょうか。
実はこのリハビリははじめ記憶力テストのような「試されている」感じのものが主でした。
患者はこのテストを嫌っていました。
なぜでしょう。
おそらく患者には、以前医学部外科教授であった頃の記憶力に優れていた自分の姿がイメージ(自己概念)として頭の中にあるに違いありません。
それに対して患者の能力を疑い試すようなテストが行われます。
自分の誇り高いイメージに固執する患者にとって、これは耐え難いことです。
もちろんこの背後には、記憶力の衰えた自分をテストによって突きつけられるかもしれない、という恐れがあります。
さらに、看護学生の「昔はどんなスポーツをしていたか」という質問は、患者に過去の運動能力と現在の運動能力との比較をさせることになりました。
患者はいかに自分が運動能力において衰えたかをその言葉によって思わざるをえなくなります。
患者は心身ともに活発だった頃の自分のイメージ(自己概念)に固執しており、現在のそれから大きく隔たった自分の姿を見たくないのです。
そのため患者は癇癪を起こしてノハビリ室を出て行ってしまったのです。



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